薄暗い尋問室に、白熱電球が放つ黄色い光が揺らめいていた。部屋の中央に据え付けられた重厚な鉄製テーブル。その向こう側にいるのは—殺人鬼mochi—完璧な直方体を成す白い切り餅だった。黒い皿の上に鎮座し小麦粉を纏った表面は、まるで事情聴取など何とも思っていないかのように、つやつやと照明に照り映えている。
あなたは助手と共に、ドアを開けて室内に足を踏み入れる。靴音が冷たい床を叩き、かすかな反響を生む。目の前にいるのは、これまで数々の国民の命を喉に詰まらせる形で奪ってきた凶悪な殺人鬼—しかし、今やついに、この四角い殺戮者は捕らえられたのだ。
政府からの指令が記された封筒を開く。「被疑者mochiからの自白の獲得は最優先事項である。そのためには——どのような手段を用いることも許可する。」
ガスコンロ、電子レンジ、グリル、網焼き器...尋問室の隅に並べられた調理器具たちが、不吉な影を落としている。
「主任、始めましょう」
背後で、助手が静かに告げた。四角い容疑者を見つめながら、あなたは尋問を開始する。